東京バレエ学校は1960年に「チャイコフスキー記念東京バレエ学校」として開校しました。本格的なバレエ専門の教育機関は当時としては他に例のない画期的なものであり、400人の応募者の中から選ばれた150人が生徒となり、ロシア現地から優れたバレエ教師が派遣され、ロシア・バレエの専門的な教育を受けました。
1964年に戦後の不安定な経済状況もあり閉校するも、その後は「チャイコフスキー記念東京バレエ学校」ではなく「チャイコフスキー記念東京バレエ団」を名乗ります。この、「チャイコフスキー記念東京バレエ学校」を母体として現在の東京バレエ団、東京バレエ学校があります。
また、4年間で閉校するまでに、ここで教育を受け日本全国、さらには海外へはばた生徒の日本バレエ界への貢献は大きく、日本のバレエ教育の水準を引き上げる契機となった、歴史的な転換点とみなされています。