サンクトペテルブルクのワガノワ・バレエ・アカデミーでは、現在、東京バレエ学校から留学中の、3名の海外研修生が学んでいます。今回は、彼らが体験している現地でのレッスンの様子や日本との違いについてお届けします。
本場ロシアの名門バレエ学校と聞けば、さぞ厳しくて怖い先生が勢揃い、と思われるかもしれませんが、「担任の先生はとても優しい先生で、留学生もしっかり見てくれます」という吉江絵璃奈。「クラスレッスンはやはり、基礎。何日か同じ振りでレッスンをします。週に一回、最初からトウシューズを履いてレッスンする日もあります。バーレッスンの段階からルルベがとても多く、上体のつけ方も難しい。最初はついていくのが大変でした」(吉江)。
男性も同様、「顔の付け方、手の位置、角度など細かくやっています。担任の先生はロシア人の生徒だけでなく、留学生の僕らもしっかり見てくれる、とてもいい先生です。ここではほぼ一日中、バレエのことを考えながら生活ができます。こんなにバレエに浸かった生活は、日本ではできないことだと思っています」(山下湧吾)。

バレエを学ぶうえでの日本との環境の違いは、皆がおおいに実感しているところでしょう。
「一日中バレエ学校にいてレッスンを受けられるという、とても恵まれた環境だなと思います。またクラシック以外にも、キャラクター、アクト、デュエットの授業があるのでとても勉強になります」(吉江)。
「日本では高校に通いながら教室に通っていたので、午前から夕方までは学校へ行き、夜にバレエのクラスを受けるような生活をしていました。こちらへ来てからは、日曜日以外は毎日午前から午後までバレエをしているので、本当にバレエを中心に生活をしているなと感じています。先生は厳しいですが、その分丁寧に教えてくださいます。クラスの子たちも、先生の厳しい指導に応えようと、それぞれしっかりクラスに励んでいる印象です」(南江祐生)。
3人にとってワガノワ・バレエ・アカデミーはこれ以上ないほどの充実した環境。研修生活はまだ前半戦、これからも体調管理に気をつけながら、じっくりと、バレエに取り組んでいくことでしょう。
構成:加藤智子