2022/05/11
東京バレエ団団長であり、東京バレエ学校校長の飯田宗孝がこの5月7日未明に
癌のため急逝しました。
飯田は数年にわたり腫瘍の治療を続けてきており、その間にも東京バレエ団の
指導及び昨年11月初演された金森譲氏の新作「かぐや姫」に翁役で出演するなど、
バレエスタッフ、ダンサーとして活動を継続してまいりました。しかし3月下旬に
幾度目かの入院に至り、療養生活に入ったのち、誠に残念ながら回復することなく
彼岸へと旅立ちました。享年65歳でした。
ダンサーとして舞台に立つと同時にバレエ・マスターとして後進の指導に精力的
に取り組みつづけ、2004年秋に東京バレエ団芸術監督に就任。15年に監督の座を
斎藤友佳理に譲ったあとは、団長としてバレエ団を高所から見守り、支え続けて
きました。また東京バレエ団の運営団体である公益財団法人日本舞台芸術振興会
の理事、東京バレエ学校校長の任にもありました。
生前、飯田は東京バレエ学校は、東京バレエ団附属として、バレエ界に優秀な
人材を送り出すことだけでなく、【総合芸術】であるバレエを通じて、子どもたち
の情操を育み、生徒一人ひとりの人格形成の一助となることを使命と考え活動して
まいりたいとお話されておりました。
なお葬儀、告別式は親族のみで営み、お別れ会は5月29日(日)に東京バレエ団
のスタジオを開催する予定です。